アントレプレナーシップ①

「アントレプレナー」。最近ちょくちょくこの手の話を耳にします。

安倍首相が起業家を今の倍にするとか言ってますし、生涯設計セミナーの相談員では、シニア層の方々からご自身の夢や希望をお伺いしたりします。
 
さて、かく言う私もしがない起業家の1人です。

起業を通じて「拘束されない自由」と「仕事を創り上げていく面白さ」を実感している私ですが、特段「起業推進派」ではありません。
起業はハイリスクであって、甘っちょろいものではないからです。

悠々自適に趣味の延長程度で起業するなら話は別ですが、そうでない限り、飯が喰えるようになるまでは結構「精神的に」やられます(笑)

 

そして基本、孤独なものです。
起業しても「群れ」を求める人を見ていると、ホント不思議でしょうがありません。起業しても自立できていないのでしょう。起業と自立は別物です。
少なくとも、同業者と「仲良しこよし」はあり得ません。(互いに協力したり切磋琢磨するのは別)

 

これが私なりの起業に対する現実的な所感です。(でも起業は一つの選択肢として大いに認識すべき。起業しようとする人を無理に止めるつもりも毛頭ありません)
 


先日、「新しい働き方」と題した討論番組を見ていたら、やたら国に「起業支援」を求める人が結構いたのには驚きました。
利用できるものはどんどん利用すればよいと思いますが(私も起業時は国の助成金を活用しました)、元来、誰かに頼ろうとする人は起業には向いていません。本末転倒です。サラリーマンをしていた方がよほどましです。
本当に起業したい人は、支援があろうがなかろうが、雨が降ろうが槍が降ろうが自ら考え行動を起こすはずです。
 
起業家倍増計画もいいでしょう、起業支援も無いよりはあった方がいい。
でも国が本気で起業家を増やしたいのであれば、本当に大切なのは、自分の人生を自分の手で切り開いていく力や知恵(一言で言えば「自立性」)を育む教育だと思います。
それには、人を平準化すべく今の偏差値教育をまずもって改める必要があるのではないでしょうか。


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