答えなき世界での役割

先日、ファシリテーターで成功している同業者の話を聴きにいった。

終始共感する話が多かった。

 

例えば、会社のルールや制度を整備することって、本当にそのクライアントのためになっているか?逆に働く人たちをがんじがらめにしてやしないか?という指摘。

 

全くその通りで、法律論や理屈ばかり追い求めると、つい人の心理や気持ちをおざなりにしがちになる。

最たるものは人事制度だろう。自分で言うのもなんだが、怪しいもんだ。

だいたい、「人事制度のおかげで社内が活気づいた!」とか「人事制度のおかげで業績がアップした!」なんてことは、ほとんど聞いたことが無い。幻想なのだ。

むしろ、裏目に出たとか不満が増えたといった声の方が多い気がする。(但し制度だけでなく運用にもよるところも大きい)

 

「本当にこれはクライアントのためになるのか?」「そもそも何のためにやるのか?」という自問自答と、クライアントのためにならなければ「やめる(変える)」という決断。コンサルティングをする者として、常に忘れてはいけない。

 

ちなみに今僕は、人事制度(特に評価制度)について、これまでの常識的な考え方・運用を180度ガラリと変える制度を試案中で、近日中に商品化したいと思っている。

平たく言えば、「憂鬱な評価」から「楽しい評価」にする、ということ。

 

 

今後AIやITなどのテクノロジーが発達していくにつれ、答えがあるものは、容易に社内で調べられる時代になっていく。

だからこそ我々に求められるのは、「答えのない世界」でどのような役割を担っていくかという指摘。

 

この指摘はグサッときた。

講師は、だからこそ皆で話し合って答えを見つけることが大切で、その場作りとファシリテーターを担うことをライフワークにしているという。

 

具体的には、定期労務会議や就業規則作成プロジェクト、経営理念・クレドづくり、経営者のコーチング等。

これらの成功例は参考になった。今後自分の業務に取り入れていきたい。

 

 

答えなき世界で、一体どんな役割を担うことができるのか考えていきたい。


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