トモノでは、経営者や人事総務担当者、部下をもつ上司の方々向けに役立つ情報を定期的に発信しています。(メルマガ登録していただくとバックナンバーもご覧いただけます)
最新の人事労務に関するトピックスから気になる法改正や話題をピックアップ。企業のとるべき対応やリスクマネジメントについて分かりやすくお伝えします。
1月 |
1 2021年労働法改正と今後の展望 2 押印不要の申請書類が続々 3 新型コロナ関係の助成金・融資等のリンク集 |
12月 |
1 新型コロナに伴う休業手当の考え方 2 産業雇用安定助成金の創設 3 新型コロナ関係の助成金・融資等のリンク集 |
10月 |
1 同一労働同一賃金、最高裁判決出揃う 2 働き方改革支援助成金~職場意識改善特例コース 3 新型コロナ関係の助成金・融資等のリンク集 |
11月 |
1 労災認定基準にパワハラ追加 2 新型コロナ休暇取得支援助成金 3 最賃決定~静岡県は885円 4 新型コロナ関係の助成金・融資等のリンク集 |
8月 |
1 副業の労災新ルールが始まります 2 どうなる今年の最賃?~静岡県は現状維持 3 新型コロナ関係の助成金・融資等リンク集 |
7月 |
1 骨太の方針から見る新しい働き方~副業の労働時間管理 2 社会保険関係の最新情報 3 新型コロナ関係の助成金・融資等リンク集 |
6月
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1 これで最終?新型コロナ関係の助成金 2 新型コロナ関係の助成金・融資のリンク集 3 助成金情報~働き方改革推進支援助成金 |
5月
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1 雇用調整助成金、ポイントを整理 2 新型コロナ関係の助成金・融資のリンク集 3 助成金情報~両立支援助成金(子育てパパ支援助成金・育児休業支援コース) |
4月
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1 新型コロナに関するよくあるQ&A 2 新型コロナ関係の助成金・融資のリンク集 3 賃金消滅時効が5年(当面3年)に延長 |
3月
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1 新型コロナにより経営難になった場合の企業対応 2 新型コロナ関係の助成金・融資のリンク集 |
2月
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1 6月から義務化~パワハラ防止措置が発表されました 2 2020年度社会保険~健康保険の料率変更と雇用保険65歳免除の終了 3 よくある相談⑭ 新型コロナで就業制限できるか?その場合の賃金は必要か? |
ちょっとご紹介(2021.1)
さて今回は次について取り上げます。
1 2021年労働法改正と今後の展望
2 押印不要の申請書類が続々
3 新型コロナ関係の助成金・融資等のリンク集
1 2021年労働法改正と今後の展望
今回は、今年法改正される主な労働法について解説します。更に今後数年の間に法改正さ
れる主な労働法を紹介し、今後企業がとるべき労務管理や人材活用のポイントについて挙
げてみます。
1月 子の看護休暇・介護休暇の時間単位取得(育児介護休業法)
今月から子の看護休暇及び介護休暇が、時間単位で取得できるようになりました。
子の看護休暇とは、例えば子供が急に具合が悪くなったりした場合に申請できる休暇です。
介護休暇は、例えば要介護者の面倒を見なければならなくなった場合に申請できる休暇で
す。子1人当たり年5日、要介護者1人当たり年5日まで取得できます。但し無給扱いで
もよいため、実際は年次有給休暇を申請するケースが多く、ほとんど使われていません。
4月 同一労働同一賃金(パート有期法・中小企業)
同一労働同一賃金とは、正規と非正規の間の不合理な待遇差をなくそうという主旨の法律
です。以前からある法律ですが、法改正により今年4月以降は、非正規労働者から待遇の
内容や差についての説明を求められた場合に、事業主は答える義務が生じます。答えられ
ない場合、それは「不合理性がある」と判断されます。
ですので、現在の正社員と非正規の待遇(特に賃金)について差がある場合に、その理由
や根拠をしっかりと答えられるようにしておく必要があります。
ちなみに同一同一でいう非正規とは、①有期契約労働者 ②1週間の所定労働時間が通常の
労働者より短い労働者 ③派遣労働者の3つを言います。(各会社で自由に定義し呼んでい
る正社員とかパートとは、全く関係ありませんのでご注意を)待遇には、賃金以外にも福
利厚生や教育訓練も含みます。
昨年、同一同一に関する注目の最高裁判決が出揃い、一定の方向性が見えてきました。そ
れらもよく踏まえた上で、賃金等の見直しをする必要があります。(以前当メルマガで紹
介していますので、再度そちらを参考にして下さい)
★詳しくはコチラ→同一労働同一賃金特集ページ(厚労省)
4月 70歳までの就業確保措置(高年齢者雇用安定法)
現在、企業は労働者を65歳まで雇用する義務があります。(定年は60歳、その後65
歳まで再雇用にて継続雇用しているケースが多い)これが今年4月から、努力義務ですが、
65歳以降は70歳まで就業確保するよう求められます。年金の支給開始年齢の引上げや
社会保障費の財源確保、人手不足対策等が主な理由です。
具体的には、①70歳までの定年引上げ ②定年制の廃止 ③70歳までの継続雇用制度
の導入 ④70歳まで業務委託契約を締結する制度の導入 ⑤70歳まで事業主が実施等
する社会貢献事業に従事できる制度の導入 の5つのうちから、1つ以上を実施するよう
努める必要があります。
恐らく③を選択する企業が多いと思いますが、④を選択する企業も出てきそうです。④は
労働者(労働契約)とはならないのですが、実態が労働者とみなされれば~
人材マネジメント(毎月5日頃発信) ※現在こちらは休止中です。
部下のモチベーションや人材育成、人材採用、リーダーシップ、人事制度など、人材に関するテーマを取り上げ、理論的な話から事例紹介・トピックス・経験談にいたるまで分かりやすくお伝えします。
Vol.64 組織のワナ~コロナ対応にみる「空気の支配」 Vol.63 求人のポイント①~ハローワークも検索ワードがカギに Vol.62 表彰制度で社員の動機付けを促す Vol.61 リーダーとして押さえておきたいモチベーション理論②~原因帰属と達成動機の低い人のモチベーションの上げ方 Vol.60 リーダーとして押さえておきたいモチベーション理論①~達成動機と課題の与え方 |
ちょっとご紹介
Vol.64 組織のワナ~コロナ対応にみる「空気の支配」
新型コロナウイルスの感染拡大ですが、特にクルーズ船に対する政府がとった一連の対応
・初動は、「楽観主義の後手後手」と感じた方も多かったのではないでしょうか。
私は仕事柄か、こういったクライシス発生時におけるリーダーシップや人間の行動心理と
いったものに、つい興味がいってしまいます。
そこで、久しぶりに名著「失敗の本質」を読み返してみました。
この本では、大東亜戦争における日本軍の組織的な失敗を分析・研究しています。その考
察は、日本の組織に教訓になることが多く、非常に参考になります。
その中で、組織における「空気の支配」について、次のようなことが書かれています。
・本来適切に行われるべき議論を、リーダーの個人的意向(一点の正論のみ)で、問題全
体に疑問を持たせず結論を押し切ってしまう
・都合の悪い情報や正しい警告を封殺・無視し、希望的観測に心理的に依存していく
・サンクコストを惜しむあまり、失敗の過程で無謀を指摘されても「ここまできたら、や
めれば損」という心理バイアスから抜け出せない
・集団の空気や関係性を重視するあまり、安全性や採算性よりも、関係者への個人的配慮
を優先する
・コンティンジェンシープラン(万一を想定した計画)のない状態は、損害を劇的に増や
し、新たな損害を自ら生み出す~
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