先ごろ県労働局から、2010年度の総合労働相談の利用状況が発表されました。
それによると
・民事上の個別労働紛争相談件数 4873件 ↑(過去最多)
・うち相談した労働者の内訳
正社員 2114件
パート・バイト 896件 ↑
派遣 215件 ↓
期間社員 494件 ↑
・うち相談内容
解雇 1188件 ↓
いじめ・嫌がらせ 885件 ↑
労働条件引き下げ 738件 ↑
退職勧奨 597件 ↑ など。
・あっせん(専門家による和解や解決) 173件 ↓
※うち7割が合意解決
・労働局や労基署への総合労働相談件数 3万9292件 ↓
依然として労働紛争相談は増え続けています。
総合労働相談件数は若干減ったものの高止まりです。単純に1日100件以上の相談があるという計算になります。
これらの背景には…
・リーマンショック後の更なる不景気
・労働審判やADRなどのいわゆる労働者の「駆け込み寺」の浸透
・労働者の権利意識の高まり
・企業の労務管理の不備・不手際
などが考えられます。
労働者に訴えられた場合、圧倒的に企業が不利になる世の中、自助努力によって改善できるものは「労務管理」や「リスク管理」だけです。
静岡市駿河区の就業規則のトモノ社労士事務所
℡054-202-0385
コメントをお書きください