自立型社員が育つ!評価・賃金制度作成セミナー

昨晩、当所主催のセミナーを開催しました。

◆間違いだらけの昨今の人事制度

まず昨今の人事制度の「ダメ出し」からスタート。

評価項目が総花的、幾多の評価者エラー、制度が複雑・非公開、フィードバック不足…これでは社員の不平不満の温床になるだけです。

だから「昨今の人事制度の逆をやればいい」という柔軟な発想がまず必要なんです。

◆自立型社員が育つ評価制度

自立型社員を育てるために必要なものは、「行動指針」と「裁量権(を与えること)」です。

今回ご提案する制度は、社員が行動指針を常に意識し実行するための、ちょっとした工夫・しかけなんです。

この制度を繰り返し行うことで、行動指針を社員の体に染み込ませます。

◆行動指針と評価シート

行動指針は社員を巻き込んで作ることが非常に重要。そう、ザッポス社のように^^そしてその行動指針がそのまま評価項目になります。

評価シートは継続できる工夫が最も重要です。それにはシンプルさ(わかりやすさ)と動機づけがポイントです。

 

◆フィードバックとインセンティブ

毎月、オフィシャルの場として評価とフィードバックを行いましょう。

上司はあくまでもアドバイザーとしての役割。また評価は「絶対評価」「加点主義評価」で両者で話し合って決定しちゃいましょう。

とにかく、フィードバックは「動機づけの宝庫」。マネジメント力が問われます。

インセンティブは「明確」「低額」「すぐ反映」で、短期的動機づけを図りましょう。

 

◆適正賃金

賃金はまず自社の支払い限度を知ることから始まります。その時に重要な指標は「労働分配率」。同業種と比較することです。

同業他社の賃金は、全国・県・市のデータも参考に。

但し賃金は本質的な動機づけにはなりません。ご注意を。

 

◆賃金体系

基本給は大きく4パターンあります。お勧めは範囲給×等級。これにより社員の中長期的動機づけを図れます。

昇給はルールに従って、昇級は経営者の裁量又は立候補制で運用しましょう。

◆査定ルール

賃金表は金額が明確な分、保障しなくてはいけないリスクがあります。一方、係数表は柔軟な運用と絶対評価がそのまま使えるため、昨今のような定昇が難しい(賃金原資確保が不確定な)時代にはお勧めです。

相対評価は社員のモチベーションダウンの最たるもの。それを防ぐことができるのが、組織がシンプルで評価者が寡少である中小企業なんです。


セミナーに参加された皆様のご感想(アンケートより一部抜粋)

勉強になりました。もっと聞きたかった。
どういう評価をすればいいかということが分かりました。基本給をどういうふうに設定すればいいか分からない。

大変良いセミナーでした。人材育成や賃金制度について実践していなかったので理解できたし、必要性を強く感じました。当事務所でも早速やっていきたいと思いました。

賃金表は参考になった。

解説の段取りが順を追っていて理解しやすかった。

重要なところに立ち返って確認される方法は大切だと感じました。


ご参加いただきました皆様方、お暑い中、本当にありがとうございました!

人事制度は不満の温床となりやすいものです。しかし「シンプルさ」と「動機づけ」を忘れなければ、きっとうまくいくはず。

それでも、人材育成や制度設計・運用で悩んだり迷った場合は、今回のセミナーの内容に立ち返っていただければと思います。きっとヒントが見つかるはずです!


社労士は選ぶ時代。

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