メンタルヘルスの実務テスト

先日、メンタルヘルス実務研修を受講しました。

講師は産業医でかつ社労士。そうそういないでしょうね。

研修は前半が解説で、後半は実例問題を解くという構成でした。

 

では実例問題のうち、いくつかご紹介したいと思います。

以下のそれぞれのケースで、あなたなら会社にどうアドバイスしますか?会社の顧問になったつもりで考えてみて下さい。ちょっとしたテストです。(問題・解答はかなり省略しています)

 

Q1

意味不明な発言を繰り返す男性社員。病院に行くよう説得するが拒絶するばかり。ちなみに縁故で採用されている。

 

Q2

普段、異常な言動が多い男性社員。とうとう上司につかみかかろうとしたため、周囲が静止。専門医に受診させたところ「通院・投薬は不要」との診断だった。他の社員は怖くて誰も話しかけられない。

 

Q3

一流大学を出て、同業大手で活躍したという触れ込みで中途入社したばかりの男性社員。部下の女性社員へ事実無根の電話を繰り返し、セクハラ行為で懲戒解雇されると、不当解雇を理由に労働審判に持ち込んだ。

 

Q4

営業成績優秀な男性社員。管理職に抜擢された半年後にうつで休職。1年2ヵ月後、休職満了2日前に「無理のない範囲で就業を認める」という診断書を持参し突然現れる。体調不良は明らかであるが「仕事がしたい」と繰り返し主張している。

 

Q5

成績不良で地方へ転勤となった男性社員。転勤後、勤怠が乱れがちになり突然「自律神経失調症、2ヵ月の自宅療養を要す」という診断書を会社に送り付け休職となる。その後、定期的に休職を延長するという内容の診断書が送られてくるだけで、音信不通となり1年5ヵ月が経過。退職期日まであと1ヵ月となった。

 

 

では答えです。 

A1 両親に協力してもらう。(縁故が故により依頼しやすい)

A2 ケンカを止めない。(願わくば刑事事件にもっていく)

A3 前歴や履歴書を調べる。(虚偽申告している場合がある)

A4 リハビリ出勤させる。(就業可能か見極め、ダメなら本人も諦めがつく)

A5 何もしない。(そのまま退職にもっていく)

 

いかがでした?

ホントかいな!?っていう解答も無きにしも非ずですが()、要するに顧問たるもの、会社の要望を優先して(或いは察して)判断・アドバイスすべき、ということです。

これは、クライアントと共にある社労士としては当然のスタンス、メンタルヘルスに限らずです。再認識しました。

 

ちなみに私の正解数は…3問でした。微妙(;^^


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