桑田真澄の指導哲学

元巨人軍の桑田真澄氏が、東大野球部のピッチングコーチに就任したことが話題になっています。

先日、そんな桑田氏の指導の様子をTVで取り上げていました。

なんせ東大野球部は3年勝ち星なし、15年連続リーグ最下位というのですから。こういう最弱チームを立て直すシナリオってなんか興味そそりますよね^^

 

「人より劣っている分、たくさん練習しなくてはいけない。」と早朝から夜まで練習に明け暮れていた東大野球部。

桑田氏は、まずその真面目が故の無駄に長い練習にメスを入れます。

「練習は量ではなく質である」

「今までの常識ややり方を疑ってみる」

「集中力がない状態を体が覚えてしまう」

 

なるほど納得です。

これは仕事のやり方にも通じるところがあります。

時間をかけたところで集中力や生産性は減速するだけで、良い仕事などできません。

また過剰な仕事量は、目の前にある仕事を処理するだけの単調さを生み、クリエイティブな発想や知恵は出てきません。

 

仕事は慣れるとある意味楽ですが、人は一度慣れてしまうと自分のやり方を客観視して改善を図ろうという努力を怠ります。

 

おっと、ちょっと話が脱線しました。

 

 

続けて桑田氏は言います。「成功体験を積ませ自信をつけさせる」

勝てない東大野球部員に、どうやって自信をつけさせるというのでしょうか。

それは、徹底したアウトローへのこだわりでした。

10球中8球は正確にコントロールできるようになるまで、ひたすらアウトローに投げ込ませます。

まさに桑田氏が現役時代にこだわった、あのシビれるようなアウトローです。

 

また桑田氏は多くを語りません。その分考えさせるのです。

「野球は考えるスポーツである」

「ピッチャーは試合では誰も助けてくれない。最後は自分で考え、自分を信じきることができる人間でないと勝てない」

そんな思いを身をもって教えているのです。

 

 

いやいや、物静かな印象がある桑田氏がここまで指導者としての資質があるとは…ちょっと想像していませんでした。(←失礼?)

人を育てるための重要なポイントをちゃんと押さえています。

 

桑田氏の野球哲学・指導哲学を、東大野球部勝利という目に見える形でいつか開花させて欲しいものです。


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