かまってちゃん社員の扱い方

最近、困った社員についての相談が続いた。

1人目は、何かと自分のミスは棚に上げて、根も葉もない人の悪口を影で言いふらす社員。

とうとう業を煮やした総務担当者が本人へ直接注意したのだが、それが面白くなかったようで外部へ告発。

最終的に社長が出て行ったのだが、ここで予想外の展開が。

その社員は、社長が自分の話を聞いてくれたと、むしろ感謝の意を表したのだ。どうやら社長(会社)に自分の訴えをどうしても聞いて欲しかったようだ。

 

2人目は、上司の自分への対応が気に食わないと、不満たらたらの社員。

ラインで長々と、その不満を社長に何度もぶつけてきた。

最初は社長もそれに懇切丁寧に答えていたのだが、だんだん面倒くさくなり(笑)次第に相手にしなくなっていった。そうすると、それがまた気に食わなかったようで、ますますヒートアップ。

その社員は、最後は「訴えるかも」と捨てぜりふを残して去って行った。

 

3人目は、退職前に残った大量の有休を請求してきた社員。

普段から素行に問題があったこの社員、最後の最後も会社を困らせようという魂胆がみえみえだ。なぜなら、退職前の有休請求に対して、会社は拒めない(時季変更権が行使できない)ことをよ~く分かった上での行為なのだ。

会社は、引継ぎがなされていないことや、後任探しで時間がかかることを理由に本人との交渉を考えたが、これでは相手の思うつぼ。相手は会社が困る顔を見たがっているのだ。

そんな気持ちを察し、会社はあえて何も言わずその社員の言うことを聞くことにした。すると、その社員は拍子抜けしたようで、最後は「社長に挨拶に伺いたい」と申し出てきた。もちろん、社長はスルー。ある意味、会社の作戦勝ちだ。

 

 

誰にでも、多かれ少なかれ「自己顕示欲」はあるが、今回の3人の問題社員はこれが人一倍強かったようだ。

そんな”かまってちゃん社員”に対して会社は、時には個別面談などで「ガス抜き」をしてやったり、時には相手にしなかったりと、”押したり引いたり”することが大切だ。


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