ライフシフト

話題の本の紹介。

同書によれば、今20代の若者の半数が100歳まで生きるという。僕らのような40代でも、半数が95歳まで生きるという。

そんな100年ライフ時代を迎えるにあたり、どうしたら充実した人生を送ることができるかについて提言している。

 

今は多くの人が「教育・仕事・引退」の「3ステージ」を前提にして人生設計を立てているが、引退後の人生が長くなるこれからはそれではダメで、若いうちから多様なステージをマルチに生きる術が必要だという。

 

そのためには、「エクスプローラー」「インディペンデント・プロデューサー」「ポートフォリオ・ワーカー」という3つの生き方と、「生産性資産」「活力資産」「有形資産」「無形資産」「変身資産」などの資産が重要だという。

 

 

特に若いうちにエクスプローラーを選択し、人脈や見識を広げておくことは大賛成。

人生を後悔しないためにも、特に20代は自分のやりたい仕事に出会うために、転職を含めいろんな経験を積んだ方がよいと思う。歳をとればとるほど、思い切った行動がとりにくくなるしね。

今は安定した職を求める学生が増えていて、エクスプローラーを選択するような勇気ある?若者は少ないだろうが、若いうちにそういった生き方もあるんだってことを知ることは大切だと思う。

 

公的年金が先細りする中、将来の資産を増やす意味でも、ポートフォリオ・ワーカーを選択する人は増えていくと思う。

例えば、自分の得意分野でちょっとした(週末)ビジネスを始める。ネットや物販などで商品やサービスを売ったり、副業コンサルタントになって副業セミナーをするのもいいかも。でもどうせやるなら、有志で合同会社でも起こし、地域貢献・社会貢献するようなビジネスがいい。社労士とか、そんな狭い範囲で考えないで。

これからはビジネスマンであろうが、専業主婦であろうが、誰もが副業したり、アントレプレナーシップをもつような時代になると思う。

 

 

ちなみに自分は、社会に出た頃はバブルが弾けて超就職難の時代で、転職しようなどとは微塵も思わなかった。20代は、言ってみれば「第3ステージ」を生きていたと言える。

30歳くらいで自分の進むべき道が見え、思い切って退職し、資格を取って、下積みを経て独立した。(同書の言い方を借りれば、インディペンデント・プロデューサーになった)

第3ステージからマルチステージに転換したのが自分の大きなターニングポイントだった。当時、転職したことは周囲を驚かせたが、今思えば本当に良かったと思っている。

 

問題はこの先だ。仮に95歳まで生きるとしたら(そこまで生きたいかどうかは別にして)、いつまで働くのか?必要な生活資金はどれくらいか?充実した人生を送るには何が必要か?

少なくとも余生を充実させるには、自分には特に「活力資産」が必要だろう。今後の課題だな。

 

 

とまぁこんな感じで、人生観や就業観をいろいろと考えさせられる一冊だ。

全体的に抽象的で、繰り返しの内容がちょっとしつこい気がするが、若い人(特に40代以下の人)は一読しておいた方がよいかも。


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