小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり

この言葉は、組織を運営する上で、また部下を育てる上で非常に大切な教えだ。

例えば部下が仕事でミスをしたり、社内ルールを破ったり、懲戒処分相当の行為をしたとき、上司として、或いは経営者・会社としてどう判断を下しどう対応するか。

 

「あいつは普段真面目でいいヤツだから、今回だけは大目に見てやるか」

などと見逃したり、当たり障りのない対応だけで済ませたりすると、それは結果本人のためにはならないわけで、「小善は大悪に似たり」となる。職場の士気だって下げ下げになる。

 

逆に本人のためを思ってこそ、あえて厳しい注意指導や処分をする。

「大善は非情に似たり」だ。

 

日本人は情に弱い(流されやすい)。誰しも多分、歳をとると余計にそうなる。

それはいいことでもあるけど、組織では正しい判断の邪魔をする。組織には信賞必罰が必要だ。

 

  

巷で話題の某アイドルによるセクハラ事件。

グループの謝罪会見では、それぞれの個性なり性格がよく出ていたと思う。

「チャンスを与えてやりたい」という温情派もいれば、「もう終わった」と言わんばかりに厳しく律する人もいた。まだどうしてよいか判断に迷っている人もいた。

 

結果、某アイドルは契約解除となった。グループとして「小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり」の心境だったのかもしれない。


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