ブルースツアー Vol.3

ブルースツアー3日目。

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予報通り朝から雨だったが、最初の目的地であるミシシッピ川沿いのトム・リーパークへ着くころには何とか止む。

 

しばし散策。川幅が広いせいか、流れはゆったりと見える。

公園は芝の広場になっていて、散歩するには最高。

今日は1日メンフィス市内を散策。

ちらほら見かけるスクールバス。停止中に追い越すと罰金だそうだ。

ここが有名なロレインモーテル。1968年4月4日早朝、この2Fバルコニーでキング牧師は銃弾に倒れる。

今は公民権運動博物館になっていて、入口ではセキュリティーチェックが行われる。

 

昔、黒人がアフリカから奴隷として連れてこられた船の中の様子が原寸大で展示されているのだが、逃げないように全員の足にロープがまかれている。例え無事にアメリカに着いても、競りにかけられる。こんな惨いことが、実に200年近くも続いたのだ。

有名なローザパークス事件が、原寸大の銅像とバスで再現されている。

バスに入ると、白人運転手の音声が流れる。よく聞くと、白人に席を譲るよう命じている。

その命令を断固として拒否し、とうとう逮捕されたローザパークス。

この事件をきっかけに、バスボイコット運動が過熱していく。

人種差別撤廃を訴える学生たちが乗り込んだ、実際のグレイハウンドバス。無残にも爆破される。

亡くなった学生の顔写真パネルが、壁一面になっている。

 

当時は、レストランも白人と黒人で座る席が決められていて、それも原寸大の銅像で展示されている。

 

館内には白人も黒人もいたが、一体どんな気持ちで見ていたのだろうか。本音を聞いてみたくなる。

モーテルの向かいにあったアパートも今は博物館になっている。犯人はこの辺りからキング牧師を撃ったのだ。他にも、犯人が使った銃や逃亡車が展示されている。

 

こちらの博物館は、入ると入口に受付の机が一つ寂しくあるだけで、あとは何もない長い広めの通路になっている。2Fへ上がるエレベーターも非常に無機質。まるで刑務所へ入っていくような演出がされていて、不安を掻き立てられる。

 

両館ともに非常にヘビーな内容だ。奴隷制度から人種差別まで、いろいろと考えさせられる。

また「見せ方」がうまく、緊張感が半端ない。ホント感心する。

博物館周辺には、公民権運動に関するアート作品が。

道を隔てたところにある「Blues Holl of Fame 」。

ブルースマンの貴重なギターや資料が展示されている。決して広くはないが、まだ新しいのか非常にきれい。

入ると、ブルースに関するポスターや写真がきれいにディスプレイされている。

僕の好きな”泣く子も黙るテキサスの稲妻頑固おやじ”ことライトニン・ホプキンス。

アコギをまるでエレキのようにキレキレに弾く。ギターソロもアイデア豊富で、醸し出す雰囲気は誰もマネできない。

 

ここは、ミシシッピ以外のブルースマンにもスポットを当てているようだ。

地下に降りていくと、ブルースマンごとにディスプレイで展示されている。

中央にはブラインド・ボーイ・フラーが。この人のウィットに富んだラグタイムブルースは最高。

この辺りは、デルタブルースの初期の人たち。

ハウリン・ウルフ。

マジック・サム。ソウルフルなブルース。

オーティス・ラッシュとスティーヴィー・レイボーン。

レイボーンのハッピはいいねぇ。誰も説明しなかったのだろうか(笑)

BBキングとU2がコラボをしたときのジャケット。コラボ、そう言えばあったあった。

テキサス出身、フレディ・キングとアルバート・コリンズ。

ジョニー・ウィンター。白人で唯一認められている。

Think of Me。

ミュージアム前のメーン道路を走る市電。

昼はミュージアム前の店へ。

ポップな店内が、いかにもアメリカっぽくていい。

 

ケイジャン料理の一種、フライド・キャット・フィッシュを注文。いわゆるナマズ料理ね。

 

白身魚のような味。しょっぱくて衣も独特な感じで、せいぜい一匹で十分。ライスは水っぽい。

 

続いて訪れたのは、スタックス!メンフィスソウル!

指パッチンと言えば、日本ではポール牧。こっちではスタックス。

アイク&ティナターナー。

レイ・チャールズ。

アレサ・フランクリン。

ソウルトレ~ン、ソ~ウルトレ~ン♪

アルバート・キングの貴重なギブソンフライングⅤ。

ドナルド・ダック・ダンのフェンダーベース。

やっぱブルースブラザーズはマストだな。

アイザック・ヘイズの車。バブリーやね。

駐車場奥の建物の入り口には、正装した黒人が。ゴスペルでも歌うのだろうか。

サン・スタジオ。

エルビス・プレスリーが録音したことで有名。

付近に駐車場がないため、路駐が目立つ。

店内は、カフェとお土産売り場が混在している。

多くの人でごった返している。それにしても、よくこんなところでお茶できるなぁ。

初日に行ったビールストリート界隈を散策。

そのうち急に冷たい風が吹いてくる。あまりにも寒くなったので、偶然見つけた「Rock&Soul Museum」へ逃げ込むように入る。

 

受付でイヤホンと小さなコントローラーを渡される。

コントローラーで番号を選択すれば、それに対応したディスプレイの説明がイヤホンに流れてくる。

 

ここは、ブルースとソウルの歴史が一気に手っ取り早く学べるといった感じだ。

ちなみに、この写真の左上の人物がロバート・ジョンソン。

 

 

WDIAラジオ。BBキングも昔DJをしていたそうだ。

はいはい、さっき行きました。

ソウルレーベルのHI。

 

しかし、今日は朝からミュージアムデーだな(笑)

ルーファス・トーマスのブルーストレイルマーカー。

夕食は、ビールストリートにある店へ。

グリルドチキンとライス、そしてコロナを注文。肉は薄くて硬めだったが、ペッパーが効いていて美味(^^ 正直この倍は全然いける。

ライス、そしてズッキーニとレモン?の付け合わせも初めての味だったが美味。

 

雰囲気もアメリカンな感じで明るく、店内には多くの客が食事を楽しんでいる。この店気に入った!

夜は、またもやBBキングブルースクラブでライブ三昧。2Fの特別席で堪能。


3日目 経路と訪れた主な地

①モーテル

②メンフィス

①トムリーパーク

②ロレインモーテル

③ブルーズ ホール オブ フェイム

④スタックス

⑤サンレコード

⑥ロックンソウルミュージアム

⑦ビールストリート


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