ブルースツアー Vol.4

ブルースツアー4日目。最終日。

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クラークスデイルを目指し、ルート61をひたすら南下する。映画「クロスロード」で、黒人ブルースマンが言った「ルート61号を行くとブルースの誕生した町にたどり着く」というセリフを思い出す。

それにしても、人やバイクを全然見かけない。

ルート61沿いにポツンとあるギフトショップ「Tunica Visitor Center」。

何とまだオープンしていない!あいにく週末は10:00からのオープンのようだ…今日は土曜だった⤵

せめてもと思い、ガラス戸越しに店内を写す。

コットンが売っている。よく見るとブルーストレイルマーカーもある。

ルート61沿いの綿花畑。昔は全部手摘みだったとは…

クラークスデイルに入る。

何やら、空地でフリーマーケットをやっているようだ。衣類をボンネットの上に雑に広げている(笑)アメリカンだねぇ~

これが旧ルート61と旧ルート49の交差点、ロバジョン伝説のクロスロードだ。

綿花畑の中のもっと田舎道を想像していただけに、ちょっと意外。

続いて訪れたのは、「Delta Blues Museum」。

文字通り、デルタブルースマンの貴重なギターなどを展示した博物館。

館内は撮影禁止のため、ネットから写真を拝借。

 

個人的には、ジョン・リー・フッカーのギターがいくつも展示されていてテンションが上がる⤴

館内の最も奥には、マディ・ウォーターズの人形と一緒に、彼が幼少期に住んでいた”小屋”の一部が展示されている。

 

ちなみにローリングストーンズのバンド名は、マディの曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」から取っている。

ビッグ・ジョー・ウイリアムの12弦ギターは、剥がれたエッジやボディに、ボンドのようなものが塗りたぐられている。

 

右の白いギターは、ZZトップのメンバーが、マディの小屋の廃材から作ったもの。

 

ギフトショップでは、あれこれと色々購入。

昨日の寒さもあり、ここでパーカーを購入、早速その場で着ることに。

 

ちなみに今回のツアーでは、買い物はほとんどカード決済で済ます。結果、受け取った硬貨は、ロバジョンの墓に置いてきた、初日にBBキングブルースクラブでの釣り50セント1枚のみ。これは大正解だった。

 

ここクラークスデイルは、アイク・ターナーやサム・クックなど多くのブルースマンを輩出している。

少し朽ち果てた感が、独特のダウンホーム感を出している。

ロバジョンが描かれた壁画。

一昨晩来たライブハウス、グランドゼロ。

停まっている車がやばい(笑)

ストリート沿いにあるギフトショップ。

土産用のLPを熱心に物色するがあまり、サム・クックのブルーストレイルに寄るのを忘れてしまった(涙)

 

サム・クックは僕の好きなソウルシンガーで、この町を昔ウロウロ?していたと思うだけで感慨深い。

少し移動し、リバーサイドホテルへ。

ここはその昔、ベッシー・スミスが交通事故に遭い運び込まれ息を引きとったホテルとして有名。

また、アイク・ターナーやジョン・リー・フッカーなどが常伯していたという。

 

この辺りは、黒人の居住地のようだ。

老人がバルコニーの椅子に腰かけている。映画でよく見るワンシーン。

 

 

昼は中華ビュッフェで済ませ、次に目指したのは、本日のメインである「King Biscuit Blues Festival」会場のあるアーカンソー州ヘレナ。

途中、ミシシッピ川を渡る。

会場到着。

快晴だが、気温はひんやりしている。

このブルースフェスティバルは、言ってみれば庶民が楽しめる一大音楽祭のようなもの。

いくつかの野外ステージごとに、主にローカルミュージシャンが演奏し、それを観客は自由に楽しむ。

 

パンフレットには、それぞれのステージごとの演奏スケジュールが載っている。


原則無料だが、一カ所だけ有料(50ドル)の特設ステージがある。ここはプロが出演するようだ。

 

ここでサプライズが。

ある白人のおばちゃんに声を掛けられ、いろいろ話をしていると、なんと25ドルでOKということに。何とこの人、このフェスティバルのお偉いさんだったのだ!ラッキー♪


ストリートには、友人やカップル、家族連れなど多くの人で賑わっている。ようやく4日目になって、まともに子供を見かける(笑)

お土産を扱う店や飲食店など屋台もたくさん出ている。

 

白人より黒人の方が多い印象だ。それにしても、特に黒人女性はみな太っている印象だ。

そう言えば、アメリカ南部に来たはいいが、カントリーブルースを聴いていない。

ということで、まずはカントリーブルースを聴きに行くことに。

 

黒人のおばちゃん?がやっている。ま、予想通り地味ですね(笑)でも味があっていい。

ステージ以外でも(パンフレットに載っていなくても)、所々で演奏している。

このバンド、何か見覚えがあると思ったら、2日目の夜にグランドゼロに出ていたバンドだ。

アメリカ人は、ノリがDNAレベルで違いすぎる。

念願のゴスペルを聴きに行く。(本当は教会で本物のゴスペルを聴きたかったが、見物客は断られるようだ)

メインボーカルは特に上手いとは言えないが、コーラスはさすが。

しばらく何組か聴いていたが、寝不足には勝てず、ここで30分くらい昼寝をする(笑)

 

この後、神父が出てきて、すごい迫力で説法を始める。聴衆もそれに応える。圧巻だ。ブルースブラザーズのジェイムズ・ブラウンの教会シーンを思い出す。ちなみに周りを見渡すと、僕以外ほとんど黒人(笑)

この中もステージがあるが、あまりにも多くの人のため聴くのをあきらめることに。

ギター?ベース?

有料の特設ステージ。Larry McCray。

Mr.Sipp"The Mississippi Blues Child”

先ほどのゴスペル会場で、隣に座った金髪の女性に「このバンドお勧めですよ」と勧められたので、最後に見ることに。←金髪美人に弱い

 

既に多くの客が集まっていて、演奏が始まるや否や初日にBBキングブルースクラブに出ていたバンドだと気づく。

地元では人気があるようで、客もノリノリだった。ブルースとロックをベースに、ボーカルのギターソロも冴えわたる。

フェスティバルは夜8時に切上げ、再度クラークスデイルへ向かう。

ツアーの最後を締めるのは、ジュークジョイント「Red's Blues Club」でのライブ鑑賞だ。

 

ジュークジョイントとは、その昔、飲んだり踊ったりした黒人専用の酒場のことで、ブルースもここで発展した。まだいくつか残っている。

 

ベテランブルースマンが、ノリのよいブルースとスローブルースで観客を魅了する。

ちょっとしたステージがあり、スーツを着込んだライオネル・リッチー風の黒人が、白人マダムを誘って踊る。しばしこの雰囲気を堪能、最後の夜は更けていく…


4日目 経路と訪れた主な地

①モーテル

②ルート61(チュニカビジターセンター、綿花畑)

③クラークスデイル

④アーカンソー州ウエストヘレナ

 

クラークスデイル

①クロスロード

②デルタブルーズミュージアム

③リバーサイドホテル

④レッズブルーズクラブ

アーカンソー州ウエストヘレナ チェリーストリート(キングビスケットブルースフェスティバル)


翌朝、ホテルにて。

Goodbye Memphis,Goodbye Mississippi.

See You Again!


今回のツアーの戦利品。

LP、CD、ポスター、写真集、パーカー、Tシャツ、ピック、スライドバー、ピンバッジ、ステッカー、ミュージシャンカードetc.(ちなみに、半分くらいは行きつけの洋楽バーや洋楽好きの人へのもの)

 

 

PS

アメリカ南部には、広大な自然とブルースやソウル、ロックなど音楽のルーツがあることを肌で実感した。

ミシシッピは、思っていた以上に本当に多くのブルースミュージシャンを輩出したすごい州であることがよく分かった。(今回旅したのはミシシッピ北部のせいぜい3分の1くらいであり、まだまだディープサウスは広がっている!)

 

今楽しんで聴いている音楽は、黒人に対する厳しい歴史の上にある。今回のツアーでも、接客や現場仕事はほとんど黒人が担っていて、南部ではまだまだ人種差別が残っているという現実を知る。(ちなみに今回、自分が何か嫌な扱いを受けた、ということはない)

 

マナーを大切にする国ということもよく分かった。アルコールで乱れる人はいないし(つまみ出されるらしい)、お互い道も譲り合う。何より運転マナーが悪くないのには驚いた。日本人は見習うべきだ。

ただ、食文化は無理(笑)あれじゃ太るわけだ。バーでのチップは、結局最後までよく分らなかった(笑)

 

アメリカはどの風景を切り取っても絵になる、いかした国だった。


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