問われるハローワークの存在意義

9月21日から、ハローワークオンラインサービスにおいて「自主応募」が始まる。

これは簡単に言えば、ハロワの窓口を通さずに求職者と企業が直接やりとりできるというもの。応募書類のやりとりもネットで可能になる。設定を少し変えるだけで簡単にできそうだ。

 

但しハロワを通さないため、特に次について注意が必要。

・特開金は対象外

・何かトラブルがあっても当事者間の問題

・求職者からの応募を常にチェックする必要がある

 

今回このようなサービスが開始されるのは、昨年からようやくハロワ求人がネットにつながったことに加え、職員の人手不足対策もあってだろうか。(+コロナ対策も?)

ただ、ハロワを通さない方法も選択できるようになるということは、今後はハロワ自体の存在意義みたいなものがより問われることになるのだろう。

 

そのような意味では、以前からず~っと思っていたのだが、ハロワが求職者の情報をもっとPRできる場になればいいと思う。

求職者が積極的に自己PRをすることで、企業ももっとハロワに情報を取りに行くようになるし、よりマッチングする人材に出会えるようになる。

実はこの求職者のPR方法については、ず~っと以前からハロワでやっているのだが、せいぜい書面でファイリングにされて、ハロワの片隅に置かれているだけ。情報量も多いとは言えない。だから、ほとんどの人はその存在を知らないし、実際あまり活用されていないのではと思う。

書面もいいが、是非もっと積極的に利用できるシステムとして構築してもらいたい。

ハロワは良い人材が採れないとか、若い人は利用しないとか、色々な意見を耳にするが、とは言え抱える情報量は圧倒的に日本一なのだ。どんな求人媒体もかなわない。これをもっと活用しない手はない。

 

ハロワは、企業が求人情報を提供する場だけでなく、もっと積極的に求職者の情報を取りにいく場になることが、ハロワの存在意義を高めることになる。


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