フォローの風が吹いているときこそ

コロナ感染拡大が止まらない。

感染拡大する度に繰り返される医療崩壊の話。この1年半、何も進展していない印象さえ受ける。なぜ先手先手で対策がとれないのか。

 

「企業は、フォローの風が吹いているときにこそ準備すべきだ。アゲンストになれば、そのときは何もできない」と言ったのは、松下幸之助でもドラッカーでもなく、前職で人事をやっていたときの恩師のコンサルタント。

 

コロナ対策もまさにその通りで、「フォローの風が吹いている」というレベルでは全くないにせよ、少しでも感染拡大が収まっているときに準備、対策を講じなければ後の祭り。それを1年半もやってるとはね。でも人は安心すると油断する生き物だから、そんなもんかもしれんが。

 

 

先日、来年度の雇用保険料引上げについて、労使協議が行われたというニュースを見た。

雇調金の支払いが積み重なり、4兆円あった財源が底をつきかけているという。

で驚いたことに、引上げに対して労使とも反対しているという。企業側は最賃も上がるから、労働者側は手取りが減るから、困るらしい。へ~(少なくとも僕とは感覚が違う)

雇用保険料は決して高くないし、仮に雇調金が機能しなくなった場合のリスク(失業者増大、企業倒産)を考えれば引上げは当然の話だろう。僕は雇調金を申請代行している立場だからよりそう思うのだろうが、自分の短期的な懐しか考えられない人同士が協議してもどうなのか。雇用保険は、万が一の「労働者と企業のための保険」だ。保険を使えば保険料が上がるのは当然の話なのにね。

 

更に言えば、今年度から雇用保険料を上げるべきだった。というか、僕は完全に上がるものだと思っていた。そりゃ底尽きるわな。

また、この時期に最賃を28円も上げる感覚も意味不明。確かに企業としてはきつい。

政府の総じて先見の明が無さすぎ、やってることがチグハグすぎ、準備しなさすぎには、思わずあっぱれだ。

 

リスクに備え、フォローの風が吹いているときにこそ備える。これ鉄則なり。


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