親ガチャと禁止令

最近、「親ガチャ」なる言葉を知った。

「自分の両親や生まれた家庭環境は選べない、完全な運任せ」という意味らしい。

格差が広がっている現代を表しているともいえる。

 

「運」と捉えるか、「縁」と捉えるか。

どちらにせよ、あまりいい言葉には聞こえない。そんなこと言うなら「子ガチャ」だってある。親だって「私も親ガチャ」と言い出しかねない。

お互いそんなこと言ってたら、親子関係破綻だろう。

 

 

最近もう一つ学んだことがある。

それは、人は誰しも知らず知らず身に付いてしまった、自分に対する「禁止令」(考え方やモノゴトの捉え方の習慣)がある、ということ。

 

例えば、

・完全でなくてはならない

・努力しなければならない

・人を喜ばせなくてはならない

・急がなくてはならない

・強くなければならない など

 

これらは、親のしつけによるところが非常に大きい。

「常に100点を目指しなさい」

「何事も努力が大切です」

「常にいい子でいなさい」

「余計なことはしなくていい」

「男は強くなければならない」

そんな極端な偏った育て方をすると、禁止令がより強くなる。

 

禁止令は誰でももっているものなのだが、それが過ぎると、子供のうちはまだよくても、社会人になると対人関係においてストレスの原因になってくる。

そのストレス(禁止令)を減らすことが重要になるのだが、いくら調査やチェックを駆使して自身や人の禁止令を知ったとしても、その後どう対処していくのかは、かなりハードルが高いと言える。

 

だから、親が親になる前に知っておくことが重要になるわけで、それは学校教育等で、誰もが学べる場を提供することが必要になってくる。

後から知ってももう遅い、ということ。

 

 

極端なしつけが禁止令を生み、子を後々苦しめることになる。それこそ親ガチャだ。


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