止まらぬ入退社

今、入退社する人が増えている。

普段業務をしていて感じるのは、明らかに今年は、企業によっては例年になく未だ入退社が見受けられるということ。止まらぬ入退社。

人の動きは、例年3~4月に最も活発化し、5月のゴールデンウイーク頃には落ち着いてくる。でも今年は、5月中であっても明らかに人の出入りが激しい。

 

主な理由としては、コロナが一段落した(?)ということで社会全体が少しずつ動き出したことだろう。

実際、有効求人倍率も3月で1.22倍とコロナ前の水準に戻ってきていて、毎月少しずつ上昇している。人手不足の売り手市場が徐々に広がっている。

 

大手転職サイトのデータを見ても、コロナ禍においても転職希望者数は右肩上がりで、コロナが落ち着いてきたら一気に動き出そうと思うのは何ら不思議でない。

 

立て続けに人が辞める職場は、職場自体に原因がある可能性が高いから、その原因を追究することは大切なこと。原因が分からなければ対処のしようがないからだ。漏水の原因が水道管の亀裂なのに、それに気づかず蛇口をいくら強く締めても対策にならない。

でも多くの企業は、それをしようとしない。それどころか、人の出入りに対しての感覚がマヒしてしまっている。現場も「また辞めたな。次の人はいつまで続くかな」と冷ややかだ。

 

ますます増えるであろう転職希望者。まだしばらく入退社が続くのかもしれない。


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