仕事選びの基準

先日、クライアントに訪問した時の話。

社長の大学生になる甥っ子が昨年社労士試験に合格し、この春から東京の社労士事務所で勤務することになったそうな。

 

決して簡単に合格できる試験ではなく、在学中に合格したことに驚いたのだが、それ以上になぜ学生でこの資格を取ろうとしたか、そのきっかけに興味が沸いた僕はその理由を尋ねたら

 

「社労士って儲かるらしい、という理由みたい」とのこと。

 

恐らくネットか何かで得た情報なのだろうが、もちろん社労士をとっても必ず儲かる保証は一切なく、ましてや独立したら分からない。

どんな仕事も一緒で、うまくやる人とそうでない人がいるだけ。だから、決して「社労士=儲かる」という意識は捨てた方がよい。

 

余計なお世話だが、懸念するのが、そのような動機だと将来自分のやりたい仕事と社労士の仕事の間にギャップが生まれる可能性が高い。結果、転職する可能性は高いと思う。

とは言え、色々経験すればよい話であって、30歳くらいまでに本当に自分がやりたい仕事に出会えれば御の字だろう。

 

 

更に他士業の話題に飛び、社長から「税理士とか司法書士は目指さなかったの?」と聞かれた。

 

僕はきっぱり「全く興味なしですね」と答えたのだが、その理由は歴然としていて「全く面白そうな仕事に思えなかったから」。

ちゃんと根拠はあって、税理士は社労士を取った後に資格学校に1年ほど通っていたのだが、数字合わせの事務屋なんだと分かると(←偏見)全く興味を見いだせず、また、司法書士は、昔土地家屋調査士事務所でアルバイトをしていた当時、よく提携していた先生が来所されていたのだが、結局登記の事務手続き屋なんだと分かると(←偏見)、これまた全く魅力を感じなかった。

試験勉強の大変さと仕事の面白みが、全く釣り合わないと思ったのも大きな理由だった。

 

では社労士はどうかと言えば、社労士も事務手続き代行屋であることには間違いないが、反面、アイデアと工夫次第で色々な場面で資格を活かせる。そこは他士業にないところで、故につかみどころがない変な資格なのだが、面白い資格とも言える。

今年から本格的に活動を始めた副業(ゲーム研修業)にしろ、結局自分の仕事選びの基準は、

 

「面白い仕事と思えるか」これに尽きる。

 

それは最大のモチベーションになるし、結果お金も後からついてくる。これに勝る仕事選びの基準はないと思っている。


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