週休三日制の末路

先日、クライアントから連絡があった。

概要は「週休三日制をやめたい」というものだった。

このクライアントは、5年ほど前に週休三日制を導入した。

当初は、社員からの評判もよく、また業界では画期的だということもあり、メディア取材を受けたりもした。

 

但し課題もあった。

 

子育てや親の介護をしながら働く人や、リスキリングや資格取得の勉強をしたりするようなキャリア志向の人であれば、三日の休日も有意義だろうが、そうでない人にとっては「週三日休んで何するの?」となりがち。

事実、クライアント先では休日に他で副業を始める人が出た。そうなると経営者としては「だったら、やっぱウチで働いてよ」ということになり、結局週休二日に戻した社員もいた。

またシフトを組む場合に、週休三日制は次第に支障をきたしてきた。

 

総じて人手不足が原因だ。

 

前述の相談がきたのはそういった背景があり、タイミングを見計らって週休三日制は幕を閉じた。

猫の手も借りたい中小企業にとっては、週休三日制は夢のまた夢なのだ。


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