6月から改正労働安全衛生規則が施行され、企業に熱中症予防対策が義務化される。
厚労省の資料を見ていると色々興味深い。
・熱中症による死亡災害のほとんどが初期対応の遅れ
・初期対応には冷却水ぶっかけが効果的
・WBGT値(暑さ指数)による測定
今回の改正の背景には、熱中症(とおぼしき症状)の早期発見がある。
初期対応・初動が適切に行われれば救える命が救えるのだから、早期発見は最重要タスクとも言える。
初期対応として、(可能なら衣服を脱がせ)冷却水を全身にぶっかけることが非常に効果的であるそうだ。
資料には、横たわる熱中症の人にホースで水をぶっかけている、なかなかインパクトのあるイラストが載っていて、最初は思わず少し笑ってしまったが、これは笑いごとではない。予め知っておかないと、いざというときは思いつかないだろう。
WBGT値は、作業内容による目安基準値と実際の値を比較し、熱中症リスクを予想できる。
今回の改正は、今後企業の熱中症対策は労働基準監督署の行政指導や是正勧告の対象になるということを意味する。(もちろん法改正があろうがなかろうが、企業には安全配慮義務がある)
まだ4月だというのに、早くも熱中症が出たというニュースを耳にした。温暖化の影響もあって熱中症リスクは年々高まっている。
最近はクライアント訪問時に優先して情報提供している。命にかかわることだからね。