最近最も印象に残ったボドゲ

ネタ切れ時のいつもの。

逆転した最終局面。(ちなみに僕は赤)
逆転した最終局面。(ちなみに僕は赤)

テラミスティカ 革新の時代(2023)

 

テラミスティカの進化版。各プレイヤーは種族になり、その特性を活かして陣取りする。

多彩なキャラやボードなどのランダム性とインタラクション、ラウンド目標を軸にした計画性、キャッチーな見た目などなど、対戦ゲームでは最もお気に入りの作品。

 

四人戦。セットアップ時から建物が他プレイヤーと密接していたこともあり、終始パワーをもらうという展開に。結果、中盤までなかなか点数が伸びず。ん~善し悪しだ。他方、哲学者の能力を活かした本アクションやラウンド目標も意識する。中長期的な観点で進めないと、とてもこのゲームは点数が伸びない。

 

結局トップに約30点離されたまま、そのまま最終ラウンド突入。

しかし!ここから巻き返しを図る。ラウンド目標である航海レベルとスコップレベルを上げまくり、3枚目の革新タイルを取得し点数獲得と化学トラック上げ成功、パス時の点数も頂く。一気にトップに近づく。

そして最終得点計算。見事トップを追い抜き逆転勝利。いや~早くも今年ベストと言えるだろう激熱な内容だった。やっぱり最高に面白い作品。

 

フリーダム アンダーグラウンド・レイルロード(2013)

 

テーマは1800年代のアメリカの奴隷制度。プレイヤーは奴隷制度廃止論者となり、協力して奴隷(木コマ)を一定数自由の国カナダへ逃がす。ちなみに日本語版はないため、全て和訳した。

 

何とも重いテーマであるが、決して生半可でなく、奴隷制度を真正面から捉えた作品。

時代ごと変わるカードには、リンカーンやハリエット・タブマン(秘密のネットワーク「地下鉄道」の指導者で何往復も逃亡を支援した英雄。映画にもなった)、南北戦争など実在した人物や史実が描かれ、学びの要素がある。

 

プレイヤーは特殊能力を活かしながら、互いに協力して奴隷を移動させたり資金調達をする。各ラウンドの最後には、奴隷市場から多くの奴隷が南部のプランテーションに一気に送られてくるのだが、そこで溢れた奴隷はロストする。(これが一定数達するとゲームオーバー)

ロストしないよう、奴隷を進めるのだが、これが一歩一歩とじれったい。そして移動後は奴隷狩りが近づいてきて、捕まってしまうと奴隷市場に連れ戻される。いかに上手く奴隷を移動させ、奴隷狩りをコントロールするか。要は奴隷と奴隷狩りの綱引きだ。次第に手が詰まっていき、プランテーションは多くの奴隷が溢れロストし始める。カナダへの逃亡がいかに簡単ではなかったかを見事再現している。

 

なおテーマ性だけでなくゲーム性もよくできていて面白くルールも難しくない。皆で何をすべきか自然に話し合う作りになっている。メカニクスも興味深く、特に時代が移るときのギミックは唯一無二と言ってよい。

3人及び4人、ソロプレイをそれぞれ試したが、プレイ人数が多いほどクリアしやすい印象。ソロは正直クリア不可能かとwその辺りのバランス調整やカードテキスト記述の甘さなど少し脇が甘いところもあるが、このゲームはそれ以上にプレイする価値がある。


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