あるクライアントからこんな相談を受けた。
「○○○○年金という制度があるらしい。加入すると掛け金分、経費算入でき、かつ社会保険料の削減にもなるらしい」
聞くと、どうやら基本給の何パーセントかを掛け金として毎月拠出することで、将来の退職金として受け取ることができる企業年金のようだ。
強制加入ではなく、各社員が加入の有無や掛け金を選択できるが、加入すると掛け金は全額社員負担のようだ。
いずれにせよ社保負担が減るというのは、コストが高騰する今の時代、かなりのインパクトだ。
ただ、ちょっと胡散臭さを感じた僕は、念のため年金事務所に確認したのだが、掛け金を全額会社が負担すれば社保の報酬にならないが、労働者が負担すれば社保の報酬に含めるとの(厚労省からの)回答だった。
…何だか既に矛盾している。
更に気になったのが、毎月拠出分の賃金が減るため、最低賃金への影響や賃金規程への規定について。
クライアントにその点を確認するも「え、そうなの?何も話は聞いていない」とのこと。
案の定、後日クライアントから「やはり言われた通り最賃に影響するらしい。そうなると、加入する魅力やメリットは感じられないかも」という返答が来た。
顧客へ商品やサービスのメリットばかり誇張し、主要なデメリットを伝えないというのは信用・信頼できない。直接雇用なのか派遣なのか良く説明しないまま、スキマバイトの営業をしかけてくる輩と一緒。
まっとうな精神で正々堂々とビジネスをしてもらいたいものだ。
