採用時と年1回の必須のリスクマネジメント

ゴールデンウイーク中に起きた、高校生を乗せたバスの痛ましい事故。

詳細はこれから明らかになっていくだろうが、学校側が依頼したバス会社の営業担当者が更に依頼したバス運転手の免許証や事故歴・違反歴等を学校側やバス会社は何ら確認していなかったとのこと。

 

僕は普段クライアントに対して、採用時と年1回は、全社員の運転免許証と任意保険証、車検証の内容を必ずチェックするようアドバイスしている。

主な理由は、通勤中の事故であっても、場合によっては企業が使用者責任や運行供用者責任が発生するからだ。

業務外の車両事故については、通常は、企業は責任を負わないはずだが、実は企業が積極的にマイカー通勤や業務でのマイカー利用を認めていればいるほど、そういった責任が及ぶ可能性が高くなる。

 

もしそうなった場合、事故を起こした社員が、例えば任意保険に加入していなかったり、賠償額が低い任意保険に加入していたり、或いは免許証が切れていたりした場合、被災者に十分な補償がされないため、大抵の場合、被災者は弁護士を通じてその企業へ損害賠償請求することになる。

被災者がまだ働き盛りで家族がいるような場合、その請求額は億に及ぶかもしれない。

 

更に可能なら採用前にエントリー者に「運転記録証明書」を提出させ、最長過去5年間の事故歴や違反歴を確認するようアドバイスしている。特に運転をメインにするような業務であれば必須といっていい。ただ悩ましいかな、今は人材不足でそこまでやれる企業は少ない。

 

同じことは自転車でも言える。

今月から始まった自転車青切符制度もあって、最近は、訪問するクライアントへ自動車のみならず自転車についてもアドバイスしている。もちろん、運転に対する意識を高めることで、社員を守ることにもつながる。

 

たらればだが、もし今回の事故、事前に運転手の事故歴や違反歴、免許証等をしっかり調べていれば、或いはそもそも当該運転行為が違法となる場合は、未然に防げたかもしれない。 

見落としがちだが、全社員の運転免許証と任意保険証、車検証のチェックを採用時と年1回必ず行うこと。企業必須の重要なリスクマネジメントだ。


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