先日、打田十紀夫氏のライブに行ってきました。
今回は打田氏の師匠であるステファン・グロスマンを率いての来静でした。
ステファンは久しぶりの来日。もちろん前回も観に行っています。
あ、ちなみにこのステファン、カントリーブルーズ界の中では有名なギタープレイヤーです。
ステファンの師匠がレヴァランド・ゲーリーデイビス(戦前のブルーズ界の巨匠)というから凄い!
『ゲーリー→ステファン→打田氏』
脈々とカントリーブルーズの技術と精神が受け継がれています。
今となっては完全にマニアックな世界ですが(笑)、今日我々が耳にする多くのポピュラーミュージックの歴史を紐解いていけば、必ずブルーズにたどり着きます。
さて、ライブはステファンが中心に(リードギターで)進んでいきました。
ステファンのブルーズは基本トラディショナル系。
ときに軽快なラグタイム、ときに泥臭く、ときに歌も入れてみて…やっぱブルーズはいいですね^^
可能なら生音で聴いてみたい!
打田氏は、師匠の前ということでいつもの軽快なトークをかなり抑えていました。
ちなみに通常の単独ライブでは、プロレスネタや酒・ラーメンネタ、不健康ネタが炸裂し、最近では、プレイ以上にトークに費やされる時間の方が多かったりします(笑)
ステファンのトークは、前回来日時とほぼ同じ。あまり進歩ありません(笑)
恐らく事前の打ち合わせのない曲もあるのでしょう。
師匠が弾きだすと、慌てて師匠の指の動きやポジションからコードを探りながら弾く打田氏の姿が何とも言えませんでした。
弟子はいつでも大変ですね。それに引き替え、ステファン、自由すぎ(笑)
でもこういうこと(セッションやアドリブ)ができるのが、ブルーズの最大の魅力なんですよねぇ。
ステファンは基本ギター1本。恐らく前回同様、マーチンのシグネチャーモデルだと思います。
ズドン、ズドンと親指から弾かれるベース音がたまりません。迫力のあるいい音です。
打田氏はいつものナショナルスライドギターとヨコヤマギターでした。
そんなこんなで約2時間、ギターマニアのおっさん連中らを魅了してくれました。
★おまけ~私の愛器、ギブソンL-00(1937年製)
音は枯れに枯れていて、意外や音量も大きく6弦の音がしっかりしています。フィンガーピッキングブルーズには最適な1本です。
ペグとブリッジは交換してありますが、あとはオリジナルで美品。
ギブソンの代名詞と言えるサンバーストフィニッシュほか、ファイアーストライプピックガードやスクリプトロゴ、分厚いがしっくりくるネック(残念ながら三角ネックではない)、サイドやネックは目の細かいマホガニー、指版はローズウッド、今でも木の濃厚な香りがするボディ内…etc.
どれをとっても当時のギブソンや職人のこだわりが伝わってくる、ヴィンテージギターの魅力が詰まった1本です。自分で言うのもなんですが、ホントいい(笑)
打田氏ほか、あの山崎まさよしも絶賛しています。(確か彼のコレクションにもあったはず)
ちなみに、今では購入時(15年ほど前)の約倍の値がついています^^
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