最近がっかりしたこと

最近がっかりしたことがあった。

それは、とある社長からご相談を受けたときのこと。

その社長は以前、開業直後の時に、とある社労士に就業規則を作ってもらったことがあるとのことで、早速その就業規則を見せてもらった。がしかし!

 

・現実と乖離している内容がちょいちょいある

 →十分なヒアリングや提案がされていない

 

・条文数が順番になっていない箇所がある

 →恐らく他の就業規則からその条文だけをコピペした

 

・(特に開業間もない企業に負担がかかる)「休職規定」が普通にある

 →重要な点が説明されていない(私の指摘で社長は初めて知った)

 

・法人なのに「社員」でなく「従業員」という表現を使っている

 →恐らくモデル就業規則を使った

 (通常、モデル就業規則は、法人も個人事業主も両方使える「従業員」という表現を用いている)

 

・別途育児介護休業規程もあるが、就業規則と一部内容が重複している

 →両者すり合わせしていない

 

・労基署へ届け出されていない

 →(特に届出が必要な会社ではないが)原則すべき。面倒だった?

 

・全体的に内容が乏しい

 →やはり、よくあるモデル就業規則を下地に使っている感が否めない

 

 

その時のその社労士の様子を社長に確認したところ、「かなり事務的な対応のように映った」とのことでした。

 

同業者のことをどうのこうの言うのは全く本意ではないのですが、これはあまりにもお粗末。プロ意識のかけらもない。

言ってみれば「素人相手の手抜き工事」。まるでどっかの国の話みたいだ。がっかり。

 

もちろんこの就業規則、丁重に「修復」させてもらったことは言うまでもない。


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