どうすれば毎日の仕事が楽しくなるか~やらされ感からやりたい感へ

先日、そんなテーマのワールドカフェに参加した。

「気づき」を自由に書き出す
「気づき」を自由に書き出す
ファシリテータ
ファシリテータ

私のグループは、私以外に県内某大手企業の管理職、カーディーラーの人事担当者、若き独立開業者の4人だった。全員初対面だ。

 

自己紹介後、テーマについて気軽に自由に話し合う「ブレーンストーミング」形式で進んでいった。相手の話を批判・評論・否定することはご法度だ。

そして気づいたことを模造紙に、これまた自由に書き出していった。

 

更に途中、ファシリテータの指示により、何人かが席を移動し別のグループに移った。

そこでグループで出た話をお互い伝え合うというのが、ワールドカフェの最大の特徴だ。

これにより、さも参加者全員で話を共有したかのような効果が得られる。

 

そしてセミナーは、ある程度進んだところで「DVD視聴」に移った。

実際にうまく従業員や部下のやりたい感を引き出している企業の普段の様子を収録したドキュメンタリーを視聴するのだが、これが実に効果的だ。

実際の企業の様子を視聴
実際の企業の様子を視聴

ちなみにその企業とは次の3社。

・リッツカールトン大阪

・ネッツトヨタ南国

・ヨリタ歯科クリニック

 

これら3社に共通する点は次のようなことだった。

・経営理念(クレド)があり、周知徹底している

・答えをすぐに言わない、まずは考えさせる

・信頼して任せている

・職種間を越えた情報交換の場を設けている

 

 

セミナーの最後に、今回、自分が最も感じたことをキーワードや文章で書き出したのだが、私は「ブレない理念と任せる覚悟」と書いた。

 

やりたい感を引き出すにはいろんな要素があるが、私は特に「任せること」「裁量権を与えること」だと思っている。誰だって自分が思うがままに自由に仕事をしたいはずだ。

その任せる上で欠かせないものが、経営理念やミッション、或いはクレドといったものだ。

これらに沿って自分で考えさせることが肝心だ。さもなくば、任せたはいいものの企業の意に反した行動をとってしまう可能性がある。

 

また、特に職場が少数精鋭化している現代では、部下にじっくり任せられる上司は寡少だろう。

任せてもすぐに答えを言ったり、自分でやった方が早いということで、まともに任せない上司さえいる。(自分も心当たりがあるが…)

要するに「待てない」「我慢できない」わけだ。

 

だから任せるには「考える指針となる理念」と「我慢する覚悟」が必要ということだ。

 

 

今回のセミナーは2回目の参加だったが、テーマや意見交流もさることながら、そのセミナースタイル(やり方や進行方法)が、前回同様、非常に参考になった。

よくあるワンウェイスタイルの「押し付け」型ではなく、あくまで自分で「気づく」ことの大切さを最重視している。

だからファシリテータは、あくまで進行役に徹していたし、最後まで決して結論付けしなかった。

このスタイルは、是非、クライアント向け研修に積極的に取り入れていきたい。そして広めていきたい。

押し付け型セミナーでは、残念ながらその後の自発的な行動にはほとんどつながらない。それでは意味がない。

 

 

それにしても約2時間、あっという間だった。

意識の高い人間が集まり、語り合うことの充実感もこれまた心地よかった。

未だしゃべり足りないくらいだ(笑)


前のブログ                        次のブログ

 

                 人材コンサルティングのトモノ社労士事務所

                  静岡市駿河区中田本町13-3-403

                  ☎054-202-0385