書店で目にした「東洋経済」の表紙。
今度、若年者向けのセミナーをするに当たり、何か話のネタになるのではと思い購入してみた。
なかなか衝撃的な内容だ。
こうやってデータで見ると、改めて非正規の厳しさが分かる。
35歳以上の中年フリーターが増えているという。
賃金はなかなか上がらず、正社員との格差は年齢と共に広がる一方だ。
不安定な収入では結婚もできず、結果少子化は止まらない。
有効求人倍率が1.2倍になったと言っても、正社員に限ってい言えば0.8倍だ。
過去5年間に非正規から正社員に転換できたのは、実に4人に1人という。
今や4人に1人は初就職が非正規という。女性に限って言えば、なんと2人に1人だ。
マタハラにより退職を余儀なくされるケースも依然ある。
一度正社員から離脱すれば、非正規のスパイラルからなかなか抜け出せない。
改正派遣法は、特に人手が集まらない中小企業にとっては渡りに船だ。
一方、派遣元は雇用安定措置義務を免れようと、3年を超える前に雇止めをすることが容易に想像できる。
いつまでたっても法と時の政権に右往左往され、結果不安定のままだ。
政府は、派遣社員はキャリアアップが図れるというが、効果の程はかなり怪しい。
非正規のうち、社会保険に加入しているのは2人に1人。
本人だけでなく、国民全体の老後保障に影響する。
総合的に考えると、やはり社保負担の範囲は広げるべきだと思う。
今はいろんな働き方があって然るべきだけど、非正規のデメリットや怖さをよく理解した上で、自身のキャリア設計を考えることが大切だ。
更に、どんな時代でも通用するような、誰にも負けないような強みを持つことも大切だ。
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