ブルーズ③ モジョ・ハンド/ライトニン・ホプキンス

今回は、テキサスの稲妻頑固オヤジこと、ライトニン・ホプキンスのアルバムを紹介。

ライトニン・ホプキンスは、ブルーズ好きの間では人気がある有名なブルーズマン。

見た目は田舎のおっちゃんだが、泥臭い雰囲気と凄みのあるボーカル、キレキレのギター、唯一無二の存在感など、例えブルーズを聴いたことがない人でも、「おおっ、こ、これがブルーズなのか!?」なんて、ある種の衝撃と共に、ブルーズの真髄が感じられるであろうレジェンドだ。

 

今回紹介するアルバム「モジョ・ハンド」(1960年)は、そんな彼の代表作と言ってもいい。

特にスローブルーズの「Glory Bee」「Santa」は雰囲気たっぷりで、ギターソロのキレの良さと相まって、聴くたびにシビレてしまう。

リズムや”間”の取り方、絶妙な合いの手、そして泥臭さ。こういったものは、白人が同じようにやっても無理だし、ましてや日本人には絶対不可能。バスケが黒人のためのスポーツであるのと同じように、ブルーズもまた黒人のための音楽なのだ。僕らがやっても、しょせん底辺の真似事に過ぎない。

 

ライトニンのギタープレイには、アイデアやバリエーションが豊富に詰まっている。これは、あまたいるブルーズマンの中でもトップクラスではないだろうか(たいがいワンパターンね)。ギター好きとしては参考になったりする。

1曲中に2回ソロを弾くことも珍しくなく、やはりこの人、ソロに自信をもっていたんだろうな。

 

ただでさえブルーズって、リズム(「♪・♪」「♪・♪」「♪・♪」「♪・♪」=「タッタ」「タッタ」「タッタ」「タッタ」と跳ねるリズム。「シャッフル」とか「三連中抜き」という)やコード進行がワンパターンで飽きやすいのに、ソロやフレーズもワンパターンとくれば、長く聴くには正直きつい(例えばジミー・リードとか)。

そう意味でも、ライトニンはずっと聴いていられる。

 

 

「なんだって?ブルーズがどんな音楽か知りたいって?ふん、とにかく四の五の言わずに黙って聴きな!…泣く子も黙るぜぇ(笑)」


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