体験、キャッシュフローゲーム

先日、キャッシュフローゲームを体験した。

真ん中の丸いところでラットレースが展開
真ん中の丸いところでラットレースが展開

プレーヤーは、ひたすら労働しサラリーをもらって消費することを繰り返す「ラットレース」から抜け出し、「不労所得」を得て真の金持ちとなり自分の夢をかなえる、というビジネス系ボードゲーム。

 

不動産や株を買ったり売ったり、或いはローンを返済したり浪費したり。そんなことを繰り返してキャッシュフローや不労所得を増やし、ラットレースから抜け出すのが当面の目標だ。

プレー中、PL(損益計算書)やBS(貸借対照表)に金額を書いたり消したりするのだが、これが結構忙しい(特に金持ちは)。

ゲームを通じて、お金の流れや投資に関する”感覚”みたいなものが得られる。

PLとBSを作成しながらゲームを進める
PLとBSを作成しながらゲームを進める

僕が引き当てた職業は「看護師」。職業によって収入や支出、ローンなどが異なる。

 

「医者」を選んだ別のプレーヤーは、序盤から中盤にかけて一人快調にキャッシュフローを増やすものの、ずっ~とラットレースから抜け出せない。

抜け出すためには、不労所得が総支出を上回らなければならないのだが、やはり医者、収入は多いが支出も多いのだ(高い教育費+派手な生活?)。

医者のような金持ちであっても、必ずしも不労所得を得られるようになるとは限らないという教訓みたいだ。

ゴールの瞬間(^^
ゴールの瞬間(^^

キャッシュばかり増やしてもラットレースから抜け出せないこと、銀行に借金をしてでも良さげな物件を購入し不労所得を高めること…なるほど、このあたりがゲームのポイントか!?ってなんとなく理解できた頃には、ゲームは既に中盤(涙)

 

そんな僕に、周りの人が親切に助言してくれたり、運も味方しくれたおかげで、ラットレースから抜け出しファーストトラックに移ると、そこは別世界。

ほっといても遊んでいても(遊んでいるんだけどね)、「もういらんぞ」と言ってもキャッシュがじゃんじゃん入ってくる。ああ、これが真の金持ちということなのか…

そんな金持ち気分に浸っているのも束の間、意外とそのまますんなりトップでゴールしてしまった。ちょっとあっけなかったが、いわゆるビギナーズラックってやつ。(しばらくは注意しよ)

で全員ゴールしてゲームは終了。

有名な本。この著者がゲームを作ったそう
有名な本。この著者がゲームを作ったそう

ここからは所感。

 

ラットレース(貧乏人)と不労所得(真の金持ち)という白黒はっきりした内容で、いかにもアメリカ、ザ・資本主義といったゲーム。ゲームとしては、僕は嫌いでない。面白かった。

 

真の金持ちになりたければ、お金の使い方に対する考え方を根本的に変えないといけない、そんな気づきが得られるのがいい。

お金を貯めてばかりの人、お金にせこい人は、現実世界でもゲームの世界でも成功しないのだ。

 

もちろん、現実はゲームのように甘くはない。

例えばマンション経営では、人口減少が著しい日本では空き部屋問題がある。株も、ゲームのように予め底値と最高値が分かるわけではない。

 

だとしても、若いうちから投資教育は必要だと思う。

この20年間で家計金融資産は、アメリカは3.3倍、イギリスは2.5倍伸びているのに対し、日本はたった1.5倍。リーマンショックの後遺症に将来不安が重なり、「貯金が一番」という人が圧倒的に多い。これではラットレースから永遠に抜け出せない。

投資やお金について、きちんと教わる場が無さ過ぎる。このゲームはとっかかりとしていいと思う。


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