AMAZING GRACE~アレサ・フランクリン

たまには趣味の話でも。

先日、アレサ・フランクリンのライブドキュメンタリー映画を観に行った。

このライブは、1972年にロサンゼルスの教会で撮られたもので、当初すぐに映画化される予定だったのだが、何故かそうならず、ずっと幻のライブとなっていたのだ。

 

僕はブルーズやソウルのブラックミュージックが好きで、学生のときからずっと聴いてきたわけだが、(特にソウルはその定義をどう捉えるかで全然違ってくるのだが)、僕的には圧倒的に「ソウル=60年代」。

その時代にデビューし、数々のヒットソングを出し、ソウルの女王となったアレサはマスト。観に行かない理由が見つからない。(3年前に亡くなったときもブログにしている

 

 

アレサの歌唱力はもちろん、聖歌隊や観客、牧師?(司会)の驚異的なノリやコール&レスポンスで教会一体となったライブ感は圧巻、感動。(公開録音のため多少の演出もあったのだろうが、それを差し引いても凄い)

ありがたいことに、ライブドキュメンタリーによくある、途中に関係者のインタビューや回顧録が挿入されることが一切ない。終始ライブだから没入感が半端ない。

 

観客が叫び乱舞するシーンは、まるで神が舞い降りてきたかの如く、もう完全にいっちゃってる。マスト「ブルースブラザーズ」の中の、ジェームズ・ブラウン扮する牧師のあの教会シーンのまんまだ。と思えば、タイトル「アメイジンググレイス」の熱唱に、観客は思わず涙する。

公開録音のせいか、緊張しているアレサの表情が印象的。他方、牧師である父親とのホッコリするやりとりも(この父親の映像は貴重)。

観客の最後尾に遠慮がちに座りつつ、でもノリがいいという、若き日のミック・ジャガーの姿も。

 

 

一昨年、アメリカに行った理由の一つに「教会で本物のゴスペルを聴きたい!」というのがあって、結果、アーカンソー州ヘレナの音楽フェスで(教会ではなかったが)ゴスペル+牧師の凄い説法が聴けたのは一生涯の経験だった。

ゴスペルというのは、ソウルミュージックのルーツの一つであり(端的に言えば、ソウルはブルーズとゴスペルがミックスしてできた音楽)、音楽の歴史は、黒人の辛く長い歴史と宗教なくして語れない。

 

自分的にはこの作品、ライブドキュメンタリーとしては「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」以来の衝撃かも。(残念ながら、日本語版DVDは今のところ出ていないようだ。これはDVDでないと魅力が半減する作品)


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