上司という病

人は上司になると、誰もが「勘違いバカ」になる可能性があるという。

権限や周りの忖度、高額な報酬など、そうさせる理由がいくつもあるからだ。

同書は、そんな「上司という病」になるメカニズムとその対処法について、精神科医の立場から書いている。

 

そんなアホ上司をもつ部下は、結局「賢いイエスマン」になるしかないという。

言い換えると「アサーティブなコミュニケーション」で乗り切れということか。部下もつらいよ。

 

 

さて過去を振り返った時、どれくらい尊敬できた上司がいただろうか?(皆さんも思い返してほしい)

僕が社会に出た頃はバブルが弾けた後で、人減らしが始まった頃。部署の統合が毎年のようにあり、その都度、部署名と名刺、そして上司が変わった。ざっと10人くらいいたと記憶しているが、「この人ならついていこう!」と思わせる上司は、残念ながらほとんどいなかった。(ただ、恩師である外部コンサルタントは別だったけどね)

 

そんな会社員時代を通して悟ったのは…

・上司と言っても普通(タダ)の人

・そもそも期待し過ぎるのがいけない

・リーダー教育が必要

・そもそも上司にふさわしい人材が乏しい

・部下が上司を見る目は厳しい

ということだった。(ちょっと冷めている?)

 

 

そう言えば、そんなアホ上司のボスキャラみたいなヤツが出てきた。今巷で話題の日本ボクシング連盟の渦中にいるドンだ。

突っ込みどころ満載のキャラだが、まず言いたいことは…なんかゴッドファーザーのマーロン・ブランド(アル・パチーノ?)を気取っているらしいが、全く違いますから。残念!

 

この人、組織のトップだからたちが悪い。誰も逆らえないことをいいことに、パワハラよろしく自我の言い分や欲望を押し通す。旧態依然の感覚や考え方、時代錯誤もいいところだ。

こういうのを世間では「老害」と言う。

 

 

「上司という病」や老害問題は、決して珍しい話ではない。昨今話題のレスリング、アメフト、そしてボクシング然り、スポーツ界では特に多いのかもしれないが、どこにでもある話だ。

ただ、人手不足で上司にふさわしい人材がますます不足し、シニアが増えていく中で、今後こういった問題は、職場でもっともっと顕在化していくんだろう。


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